[コメント] 山河ノスタルジア(2015/中国=日=仏)
軽飛行機とダイナマイト。字面だけで楽しいこの見世物小屋精神が人の決断の瞬間を隠ぺいすることで選択を説得的にしてしまい、アレゴリーという知性に至る。
ところが現代編となり、負け組の妻の方がヒロインよりもよほど美形だとなると、物語の課題は半ば消失して見世物精神は隠すべきものを失い自律する。待合室の頓死など黒い笑いなのであるが、ダレそうになれば河原を爆破する現場主義の気合い入れの濫用が、せっかく醸成した知性までも爆破するために、笑いが意図なのか天然なのかわからなくなる。ヴィム・ヴェンダースのような、ファッションと割り切った東洋的未来観もぶきみだ。
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