[コメント] 妻として女として(1961/日)
大沢健三郎が賢そうに見えない。(05・10・18)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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進くん大沢健三郎「じんじろげ」を風呂でもお客さんの前でも平気で歌います。お姉さんが星由里子で仲が良くていいなぁ。缶詰のパンティを大学合格祝いにプレゼントできる間柄なんですね。爽やかなホームドラマ風に始まった冒頭部分から映画は次第にドロドロしていきます。森雅之と淡島千景の夫婦には子供達に言えない秘密があるらしいのです。高峰秀子が主役だと思いますが実に「女の原形質」を演じきっていますね。女優さんだから女を演じられるのは当たり前かも知れませんが、元祖桃井かおりの匂いを漂わせているのですね。
「冗談じゃないわよ」とか言いそうな倦怠感が、高峰秀子には確かにあります。森雅之に「情けない人ねぇ。そんなにビクビクして…」と言ってみたり仲代達矢に「南さん好きよ」と甘えたり水野久美に「スパイ!」と言ってカクテルを投げつける場面を、桃井かおりの演技で見てみたいと思いました。仲代達矢の部屋まで行く途中で「アフリカでは姦通した女は裸にして毎日石をぶつけるんですってね。そんな命がけの恋がしてみたいわぁ」という話をしておきながら部屋に入ると「ダメよ!いけないわ!」とは気を持たせる人ですね。ラスト近くで「3ヶ月ほどアフリカへ出張なんだ」と言っていたのはあれが伏線だったのでしょうか。子供達の今後が気になる終わり方でした。面白かったですが映画としては破綻してたと思います。
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