[コメント] アメリカの影(1960/米)
カフェにたむろして倦怠すら共有できない若者達。往々にして周りには偏見や差別が渦巻いている、だからこそウッドベースに導かれて走れ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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沈鬱なジャズと交錯しながら報われない日常を生きる人間模様。アメリカン・ヌーヴェルヴァーグ!ストーリーの進め方なんて本家を凌駕している。繁栄の裏に隠された影の部分である差別が絡んでくるところはお国柄とは言え、それだけに終始しないところも良い。セリフも実に自然で即興演出を疑りたくなる。
更に、レリアに小馬鹿にされて怒りながらも、それでも好きだからと彼女を抱きしめる黒人さんの言葉にぐっときた。「嫌われるなら、それもひそかな悦び」(by小西康陽)じゃないけど、許せてしまうもんです、何をされても言われても。これが惚れた弱みと言うもんだ。
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