[コメント] ミニー&モスコウィッツ(1971/米)
恋だって何だって、本当の事件は不意打ちでやってくる。遣り場のない感情が体を突き動かし、理由なき言葉がほど走る。切実な思いからくるアクションである以前に、もはやアクションをとること自体が酸素を求めることのように切実なのだ。画面から目が離せない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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とりあえずシーモアのお母さんに1000点。息子の未来の嫁との対面のクダリにて。あれほどまでに愛情溢れる「こき下ろし」はそうそうないです。クソ味噌にいいながらも、「これが私の息子です」と言わんばかりの堂々たる姿に感服。逆にミニーがいかにシーモアをどうしようもなく必要としているのかが伝わってきて、胸が苦しくなりました。
それにしても何て夢のあるハッピーエンドなんだろう。住む世界が違う二人が、片方の世界に引き寄せるよりも、二人が歩み寄ってさらに新しい生活を生み出すことの方が夢があると思います。『マイ・フェア・レディ』をはじめとしたおとぎ話にイマイチ乗れない理由もここで再認識(笑)
(2003/5/29)
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