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[コメント] 屋根の上のバイオリン弾き(1971/米)

少なくとも私が観た内最高のミュージカル映画!
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ストーリーは極めて重いが、歌がとにかく良く、しかもどんな時にもユーモアを忘れないテヴィエと言うキャラクターのために凄く暖かな気持ちになれる。

 この作品はユダヤ人社会というものを知るには格好の材料を提供してくれる。伝統に従い、神を信じて生きるユダヤ人の生活。一見それは窮屈な生活に見えても、その中には笑いもあれば人間同士の暖かい交流もある。それが垣間見えて嬉しい。

 伝統を重んじ、敬虔なユダヤ教徒のテヴィエが伝統から外れる結婚を懇願する娘の顔を見ている時の葛藤シーンが面白い。思考に入ると画面が切り替わり、全てが静止してモノローグが延々と続く。そのモノローグがとにかく起伏豊かなので、全然飽きない。とにかくテヴィエのキャラクターに全てを負っている作品でもある。

 ちょっと不満なのは、バイオリン弾きがあまり登場しないことか?でもピンポイントで良い登場の仕方してるから良しか。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)けにろん[*] 水那岐[*] べーたん ピロちゃんきゅ〜[*]

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