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[コメント] 15時17分、パリ行き(2018/米)

こんな無茶苦茶な作り方、誰もやらない、というかやる発想が無い。どういう爺ィだ。☆3.7点。(Reviewはまた無関係な長駄文)
死ぬまでシネマ

この映画で人生観が一変し、心が激しく揺り動かされ、世界の新たな実相を知った感慨に浸る…、事は無かった。本人たちには大事件であり、その本人たちがまさに演じてるんだが…。凄かったのは、こんな映画を撮ろうと発想し、この完成度でやっちまった爺ィが実在する事。そこは実話であると映画館で確認した。

     ◆     ◆     ◆

映画により想起された実話についての駄文。

アジア某国を呑気に旅していた貧弱な日本人の男女が、大きめの三輪タクシーに白人3人組と同乗した。図体のデカい白人バックパッカーどもで、こっちが貧弱とはいえよく5人も詰め込んだものだ。私は3人を「親指」「モジャモジャ」「(忘れた)」と名付けた。一番屈強な"親指"は後ろから見ると背中から親指が生えている様に見えたからだ。目的地の海に着くと、3人は運転手に金を払って先にブラブラと行ってしまった。こっちも約束の金額を出すと運転手が足りないと言う。ナニーッ!? 奴らも同じで払っとったやんけ、ナメんな、と抗議したが、デカい白人相手とは打って変わって髭面の運転手は強気に出る。埒があかず困っていると、我々が揉めているのに気付いた3人が戻って来た。事情を(貧弱な英語で)説明すると、3人は運転手を取り囲んだ。運転手も流石アジア人、狼狽えつつも暫く粘っていたが、"親指"が一言「Make it clean.」と静かに言うと、観念した。礼を言おうと駆け寄ると、3人は何も言わずに(というかもう別の話題を話し乍ら)行ってしまった。いやー白人の若いのもバカにできんなァ、と日本人の若造は思ったのだった。帰国まで「Make it clean.」がプチ極め台詞になった。

なんか、あの3人を思い出したよ。時代が合わないから同一人物ではなかろうが。

(評価:★3)

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