[コメント] ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男(2017/英)
史実の教科書的理解に基づけばダンケルクの成功で宥和派が失脚したことになるのだろうが、この話は虚構の地下鉄場面をでっち上げて、あたかもダンケルクの帰結が不明なうちに決断が行われたかのような印象操作をする。
天恵ではなく人為を強調せずにはいられない英雄譚は、生体としてのチャーチルに着目するとともに、物語の及ぼす感化を絵巻物のような画面構成の内へドメスティカルに封じ込めようとする。
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