★1 | シラけた哄笑に彩られた活劇もどき。電話と独白、閉じられる鎧戸、もはや銃弾としての演出すら為されない着弾演出。鈴木清順の興味は物語綴りに向けられていないことは明白だし、生きて演技をする俳優すら彼には鬱陶しい生き物なのだろう。高橋英樹や長谷百合の陽性の演技が低能に見える恨み。鈴木にはアニメ演出のほうがあからさまに適任だ。 (水那岐) | [投票] |
★3 | 比較的メロウな清順。唖然とする演出はそれでも10箇所以上ある。特に長谷百合が何の脈絡も無く拳銃ぶっ放す部分と、小林旭と高橋英樹が車中で会話する場面で海(半分海中)の荒波がスクリーン・プロセスされる部分、あとラスト小林旭が撃たれても撃たれても死なないの。 (赤い戦車) | [投票] |
★4 | 長谷百合が細川ちか子の持つお盆の上のコップを拳銃で撃つという唐突な演出。前半のこの家での演出が極めて清順らしい出鱈目さに溢れていて楽しい。そんな中で井上昭文が再登場するシーンの仰角画面の厳格さには驚く。またラストの小林旭への演出、フルショットからロングへのアクション繋ぎは見事に映画の感情を倍加させている。 (ゑぎ) | [投票] |
★3 | ふつうに面白くはあったなー。没落してから住んでる家屋のつくりがとても味があるし、いわゆるサスペンスも叮嚀に積み上げてるし。でも、清順監督は、あきらかに輸入もの活劇の方法に、飽きているんじゃないか、という感じがする。あるいは興味がないのかも。ストーリーテリングの息が続かないのね。根気がないっていうか。『ピストル・オペラ』が健康で、この作品が病んでるんだな。 (エピキュリアン) | [投票] |
★3 | 明朗な高橋&長谷、暗い旭&松原パートの対比はいいと思うのだが、ラスト、ロケ撮による決闘シーンが長いだけで退屈。やはり最期は屋内でなければ。清順美学満開前夜作。 (町田) | [投票] |
★3 | 高橋英樹の主演作と小林旭の主演作をつなぎ合わせたかのようなチグハグな印象。それぞれの持ち味を楽しむ分にはいいかな。 (movableinferno) | [投票] |