[コメント] スタア誕生(1954/米)
アルコール依存症で古巣のMGMをクビになったジュディ・ガーランドがワーナーブラザースで撮ったミュージカル大作。女性を撮らせたら天下一品のジョージ・キューカーが見事なまでのミュージカルシーンを演出した。ジュディ・ガーランドの鬼気迫る演技で「オスカー受賞」間違いなし!と、言われたが逃してしまい。その後彼女は落ち込んで、ますます酒に溺れたというイワク付きの作品である。
この映画を観たのは大学生のとき。もちろんリバイバルである。何の気なしに、時間潰しの積りで映画館に入ったのだが、とにかくジュディ・ガーランドが抜群に素晴らしく。3時間余りの映画にも関わらず2回みてしまい、朝に入ったら映画館を出てきた時は外は真っ暗になっていた。
ジュディ・ガーランドは唄、踊り、演技どれをとっても素晴らしく。僕は彼女ばかり観ていた。 約20分ほど続く「私はショーケースの中で生まれた」という楽曲はジュディが一人で歌いまくり、踊りまくり、僕は圧倒されっ放しだった。
まるで、自分の人生を重ね合わせるかのように「私には唄しかないのよ!」と、言わんばかりに彼女は歌って、歌って、歌いまくる!
夫役のジェームズ・メイソンは彼女の映画であることを承知の上で徹底的に脇に回って演技している。 実に器用な俳優だ。イギリス紳士のカガミと言ってもいい。
ラストのセリフも泣かせる。文句なしの傑作!!
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