[コメント] 来る(2018/日)
松 たか子「恐いでしょう?」☆3.7点。
いえ、全然。と言うか、もっと恐く出来たなぁ、という感想。恐いのは人間、というのは日本の怨霊の系譜に沿っておりソコは良かったのだが、ポッカリと空いた穴の様な、根源的な恐怖の表現がもっと欲しかった。
監督は映画は女優だと思ってると思うのだけど、女優を苛める事に熱心過ぎて、綺麗に撮る事が疎かになってしまった。チャンスは幾らでもあるのにね。それがホラーの一番の旨味なのにな。
監督曰く、妻夫木は演技がやたら軽過ぎ、岡田は不必要に重過ぎるのだト。はっはっはー、その通り! 宣伝では岡田准一が主役という事になっていて、ポスターもそうなっている。事務所のせいだろうけど、本人も主演のつもりらしいからホラーもコメディだ。妻夫木も妻夫木で、監督と上手く付き合えていると勘違いし、監督からは「俺の映画は手を抜いてんだろ」と言われる始末。
松 たか子は今回気負い過ぎて自爆。あなたが真剣に乗りこなせば映画を救えたのに。
思うに、監督のサディズムに喜んで付き合う俳優ばかりでは限界が『来る』のではないかいね。
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