そう思うと、日本人としてなんとなく恥ずかしい気がしたのは、私が子どもだったからだろう。

今になって冷静に考えてみると、「観光地めぐり」、「おなじみのレギュラー出演者」、「毎回違うヒロイン」、「本拠地又は実家には少ししか滞在しない」、などけっこう共通点が多い。

確かに「００７」は、毎回、しっかりヒロインと結ばれるが、「寅さん」は・・・・・というのはあるにしても、そこは国民性の違い、ということで。

本数を見れば、「寅さん」の圧倒的な勝利ともいえる。しかし、残念ながら、「００７」は仮にショーン・コネリーやピアーズ・ブロスナンがいなくなっても、つくられるだろうが、渥美清がいなくなってしまっては「寅さん」はありえないんだよね。