音楽というか、ＳＥがすごいので、畳みかける編集も相まってアクションシーンは心拍数がハネ上がりまくり、それだけで大満足ではありました。

では、これが後世に残る名作になるかっちゅーと、やっぱ情念が足りませんね。 セイターとキャットさんは動機がわかるんだけど、名無し君とニール君はまったくわからん。ニール君が名無し君のために死んでいく運命をわかっていて別れを告げる場面なんて号泣必至ものなんですが、なんでそこまでするのか二人の友情の絆が描写不足のためイマイチ 盛り上がらない。（それ以前にボンクラ脳の私は、飲み物の好みとかキーホルダーのくだりとか理解しとらんかった。。。(+_+)）

名無し君も、キリン姉さんに同情するのはわかるにしても、それだけでは弱い。過去に母親と生き別れたとか目の前で無残に殺されたくらいのトラウマがあってもよかった。

キリン姉さんも子供が私の全てと言っておきながら肝心の子供ちゃんとのシーンが 学校のお迎えだけってどーいうことやねん。

ほんの一瞬だけ、キリン姉さんの横顔に「インセプション」でのデカプーの奥さんの儚い回想シーンがダブって、デジャブウルウルになったんです。ノーラン監督ならそれくらい演出できたはず。

点数は４ですが、毎度ワンパターンのイチャモンとしてジーコさんのコメントをパクらせていただきます。