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[コメント] ゆきてかへらぬ(2025/日)
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★3文芸映画で、中原中也の詩編は少なかったけれど、まあ日常的なセリフで中原と小林の文学性を増補する脚本は優れています。前半の中也と泰子の出会い、同棲生活、そして小林と巡り合い、出て行くまでがとても秀逸でした。二人の愛の葛藤がなかなかいい。 [review] (セント)[投票]
★5物語は創作に没頭し出すと構ってくれぬ男たちの間を内実なき女が右往左往と煎じ詰めれば身も蓋ない話だが、陽造根岸の素材をしゃぶり尽くすような執念が原石を磨き上げたような光沢を付与している。加えて美術と衣裳も近年では頭抜けたホンモノ感。 (けにろん)[投票]
★3真っ暗な画面から女の寝顔のクローズアップへフェードインして物語が始まる。くっきりとした濃い眉と瞼を包むように豊かな睫毛が印象的だ。さらに広瀬すずの黒々としたもの言いたげな大きな瞳がアンニュイな長谷川泰子という女の“孤独な存在感”を主張する。 [review] (ぽんしゅう)[投票]
★3長谷川康子−広瀬すずが横臥しているショット。布団から起きる。2階の部屋。窓の外は雨。窓の下の瓦屋根に柿が一つある。こゝに、朱色の番傘が路地を動いて行く真俯瞰の挿入。朱系の球形・円形の連打。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]