[コメント] ラ・パロマ(1974/スイス)
歪みきった『嘆きの天使』かと思っていたら、いきなり『ツィゴイネルワイゼン』的な世界へ。熱烈再映希望。何が何でも劇場で見たい。ただし、観賞後にちゃんと家に帰れるかどうかはやや不安でもある。
ゆるやかに横に流れていく流麗で奇妙なカメラワーク、あまりに唐突な愛のオペレッタもどき、はったりがかった設定や衣装、最悪のシーンと全くマッチしていないほがらかなBGM、品を保ちつつもの甘い毒気に満ちた展開、ひっそりと漂う淀むような倦怠感。
これはもう映画に酔うというよりも、完全に泥酔させられたといった方が正しいかもしれない。
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