[コメント] 黒部の太陽(1968/日)
五社協定絡みの制約もあり、主演二人を除けばメインキャストを新劇出身俳優が占めている。いわゆる「映画俳優」により演じられる当時の日本映画とは一風違った武骨な雰囲気が漂っているのはそのせいもあるか。
それが、超劣悪で過酷なトンネル工の労働状況に得も言われぬ迫力とリアリティをもたらしている。三船と裕次郎は優等生的でいまいちつまらないが、その分辰巳柳太郎の暴れっぷりが印象深い。
さすがに金かかっているだけあって、坑内事故のシーンの緊迫感はなかなかのもの。
しかし短縮版の「特別編」だとやはり時折編集の不自然が感じられるのは否めない。三船と熊谷組専務・柳永二郎がいきなり素っ裸で折衝している場面とか。
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