[コメント] 衝動殺人 息子よ(1979/日)
「被害者遺族を救え!息子を失った父親の執念の活動が、国を動かした!」 なんか『プロジェクトX』風のコメントになりましたが、実際にそんな作りなんです。
こういう普通の人々の魂の叫びが、国の法律を作っていくんだということを考えさせる作品。
木下恵介作品を観るのは本作が初めてだが、正直TVドラマのような手堅いが凡庸な演出。全体に漂う松竹大船調の人情劇で、鋭い社会派テーマが薄まってしまう。
それでも、円熟期にあった若山富三郎の抑揚を抑えた重厚な演技と、これが引退作品となった高峰秀子の飄々としながらも、献身的な良妻演技に泣けます。
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