中盤でいつも通りの銃撃戦（二挺拳銃の連射、サブマシンガン乱れ撃ち、火薬の量を間違えた散弾銃の炸裂！）をカマしておきながら、捕虜になった時に「人ひとり殺すこと」の重みと葛藤を語られても、見てるこちらは反応に困る。 「今更それはないんじゃないの？ 大量殺人を胸躍る活劇として楽しませておいて…」と思ってしまう。

それに、同じ亜細亜人が「同胞」をこんな風に描いてしまって良いものか？ 鹿狩り映画を否としている以上、これを是とすることはできない。

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と、しかめっ面で見ていたのですが、再び香港に舞い戻ってからの復讐戦の凄まじさ！ 車体から飛び散る火花、銃口から迸るマズルフラッシュ、何より並走する車（ベンツとオンボロ）に被さる過去のチャリンコレース！ ここに至って政治的正しさやらリアリティなんぞ百万光年の彼方に退却し、物語はファンタジーとして輝き出したのであります。