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[コメント] ゴジラ対メガロ(1973/日)

コメントすることが多すぎて…でも、敢えて少しだけ。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ここまでやると開いた口が塞がらないと言うか、もうどうとでもしてくれ的内容。設定のアラは枚挙に暇がないほどだし、怪獣の造形も駄目すぎ。大体主人公であるはずのジェット・ジャガーが悪役にしか見えないのは致命的。敵だって、別に海底人の必然性が全く無い。敵役が宇宙人であろうと、マッド・サイエンティストであろうと、場合によってはイーブル・スピリットだってもストーリーに全く変化はないだろう。最後の歌にも脱力。

 あと、正義の味方のはずのゴジラが極めて性格悪いのも凄い。ジェット・ジャガーを人質(?)に取るガイガンに対して躊躇無く放射能火炎浴びせかけるし(当然もの凄い量の放射線を受けて、しかも身体中に放射性物質を多量にくっつけているジャガーだから、あの後の化学者一行は高度被曝して全員死亡だろう)、周りに逃げ道が無くなった時は当然のごとく瀕死のジャガーにぶら下がって空を飛ばさせるし、ガイガンが逃げた後はジャガーと一緒になってメガロをどつき回してるし。これではジャガー君受難物語じゃないか。

 それでも敢えて一つだけ良いところを挙げてみよう。

 この作品、中野昭慶特撮監督作品中、最も彼の魅力が発揮された作品とも言える。あれだけ容赦なしに爆発シーン撮れたら、さぞかし気持ちが良かっただろう。無意味な爆発シーンに情熱を傾ける彼の業をこそ、この作品では讃えたい。

(評価:★1)

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