[コメント] 眠狂四郎勝負(1964/日)
哀れな遊女達が永眠する吉原の寺で生活する狂四郎。原作には無いらしいが、世の無常を超越したヒーロー像を際立たせるナイスな設定。この作品はプログラムピクチャーの良い手本。
狂四郎は異国人との間に生まれた? 異国人と結婚した藤村志保との会話に、そんな件が出てくるが、狂四郎は否定も肯定もしない。人情に厚いアナーキスト、汝は一体何者!? 謎は深まるばかり。
近頃の邦画は一本の作品に対する(製作者サイドの)思い入れが強すぎて、不必要に長くなったり詰め込みすぎたりしてしまう。しかし、昔のプログラムピクチャーは良い意味で“やっつけ仕事”。不必要な部分は全て削ぎ落とされ、短い時間の中に、内容がぎっしり詰まっていてテンポが良い。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (5 人) | [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。