コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] フットルース(1984/米)

あれから20年。当時もケニー・ロギンスデニース・ウィリアムスが表舞台から消えることはある程度予測していたが、サミー・ヘイガーヴァン・ヘイレン加入とケビン・ベーコンの生き残りだけは予測できなかった。
ナム太郎

現代からこの時代に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』っぽく戻ったとして、21世紀にはサミー・ヘイガーヴァン・ヘイレンのボーカルをつとめてるとか、マイケル・ジャクソンが白くなってるなんて言っても一笑に付されて終わっちゃうんだろうな。ましてや絶対一発屋だと思っていたケビン・ベーコンがシブい脇役として生き残って、あのマット・ディロンが落ちぶれるなんて言っても誰も信じないはず。これも絶対。

ちなみにケニー・ロギンスデニース・ウィリアムスが全米No.1ヒットをかっ飛ばし、サミー・ヘイガーボニー・テイラーの「ヒーロー」(『スクールウォーズ』のテーマ曲の元歌)も収録されているこの映画のサントラは、1984年に10週連続でビルボード・ヒットチャートNo.1を記録。実際腰につけたウォークマンを聴きながら踊っているケビン・ベーコンの後姿バーンという微妙なジャケットのサントラが、連れの家を次から次へと回っていったことも今思うと懐かしい風景。

実はその前年を代表するアルバムがマイケル・ジャクソンの「スリラー」で、そのあたりからMTVブーム、ダンスブームに火がついたんだよね。で、そのブームに乗って踊りまくる映画のワンシーンを使ったビデオ・クリップのはしりが『フラッシュダンス』。それが爆発的なヒットを記録したものだから、「こりゃいいやっ!」てな調子で再びその路線を狙ったのがこの『フットルース』。これがまた当たったわけだな。でもホントにあのビデオ・クリップはよく出来ていたし、みんなその調子を期待して映画館に足を運んだわけだ。

で、肝心の映画はというと、これはもう笑うしかない出来。しかもこれ、田舎の方へ来た時にはあの傑作『ストリート・オブ・ファイヤー』と併映になってたりしたものだから余計に分が悪い。だからみんながみんな、「ビデオ・クリップに騙された」と落胆して映画館を出たという…。これもまた今となっては懐かしい風景。

そんなこともあって、このケビン・ベーコンは絶対一発屋だと思ってたんだけどなって、くどい? 

くどいついでに言うと、この頃は高井麻巳子秋元康と結婚するなんてのも予想できなかったな。部屋に貼ってたポスター。これはまた今となっては恥ずかしい風景。

(評価:★2)

投票

このコメントを気に入った人達 (4 人)けにろん[*] ゼロゼロUFO 山本美容室 クワドラAS[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。