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[コメント] マッチ工場の少女(1990/フィンランド)

カウリスマキ作品は映画の原形質だ(05・9・21)
山本美容室

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 「見れば分かる」という観客との共犯関係の上で映画が成立する事をカウリスマキ作品は鮮やかに証明してくれる。台詞が少ないという見方も出来るが逆に言えば他の映画が饒舌すぎるとも言える。カウリスマキが『白い花びら』というサイレント作品に辿りついたのは当然すぎる事だ。観客は車の急ブレーキの先の出来事など脳内スクリーンで上映しているから写す必要が無い。映画のシナリオを書こうとしている人は打ちのめされるだろうなぁ。マッチ工場の工程は映画的で良いね。歌に語らせる手法も効果的だ。♪みんなはブスだというけれど♪ あの歌には笑ったね。

(評価:★5)

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