コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 明日に向って撃て!(1969/米)

ニューシネマを20年も30年も遅れてみるのが悪いと言えば悪いのだが(世代的に仕方無いのだけど)、どうしても「あぁ〜、またこういうのね」っていう印象が一番に来てしまう。決して嫌いじゃないのだけど、イマイチ心に響かないんだよなぁ・・・。
HW

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







別にどこか出来が悪いなどと思わなかったし、むしろ良く出来てるとは感心してる。

しかし、とにかく何か物足りない。散々「名場面」と耳にしていた「泳げないんだ!」のシーンも期待以下だった。そして、一応「面白くなりそうかな」という期待だけは保たれていたものの、結局心を掴んでくれるモノがないまま、これまた散々絶賛の言葉を聞かされてきたラストへ・・・。そのラストもやはり期待以下・・・というよりは予感通りでピンと来なかった。

やはり主人公達に共感出来ない、そして製作者側にも共感出来ないのが大きいのだと思う。何がしたいのか、何を伝えたいのか・・・良く分からない。「何でも自由に出来るんだ」とばかりに堂々と強盗を続け上手く行くはずも無く死んでいく能天気な馬鹿の姿を、鮮烈で魅力的な生き様・死に様とは思えないし、悲哀も感じられない。もっと必死に必死に足掻いて足掻いて足掻きまくるようなどうしようもない馬鹿野郎達だったなら別なのだが、彼らにはそこまでの懸命さが覗えず、痛快にも悲痛にもならなかった。何よりも初めから死ぬようにしか作られていないキャラにしか見えず、どうにもこうにも見ていてずっと不自然。

結局の所、特に嫌だとは思わなかったのだけれども、何かノレない映画。ウキウキもドキドキもハラハラも何も与えてくれずにアッサリと通り過ぎて行ってしまった。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (4 人)ビビビ ジェリー[*] 緑雨[*] ゑぎ[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。