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[コメント] ラヴソング(1996/香港)

舞台を香港から東京に変えるだけで、毎年夏休みが終わる頃によく似た大学生の光景があったりする。でも・・・(reviewは長いです。)
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







大学に合格して上京。

彼女は地元の国立大学。

遠距離恋愛。

東京での暮らしを毎日のように手紙やメールで彼女に報告。

格好悪いところを見せたくないから、いいことしか報告しない。

僕の自慢は東京の自慢。

全然、面白くない。そんなことが知りたいわけじゃないのに、ね。

夏休みに彼女が上京。

情報誌やサークル仲間から仕入れ立ての流行のスポットでデート。

田舎で見た彼女は東京で見てもやっぱり可愛い。

僕のちょっとした自慢だったりする。

でも、山手線の中で、違うイントネーションやアクセントで話す彼女を

少しだけ恥ずかしいと思った。

私だって、何だか格好つけながら東京に染まっていく彼を見るのは寂しかったりするんだけどね。

その後はまるで『木綿のハンカチーフ』。

僕は手紙を書かなくなった。書けなくなった。

バイト先での出会いだとか、英会話学校への薦めとか、そういうの全部ひっくるめて、

何だかね、怖いくらいにこの映画、香港での二人の接近具合がリアルでよろしい。

彼が、田舎の彼女へのプレゼントを買うのに付き合って・・・。

こともあろうに、全く同じ物を私にもプレゼントだなんて、ホントに馬鹿。

安くてもいいから、違うものが欲しいのに、ね。

人のことならよくわかる。

僕も同じ指輪を買ったりした。

水色の包装紙に白いリボン。

小さく鉛筆で7と9。

東京にいると、ステータスの全てが『お金』のような気がしてくるのも不思議。

周りには水商売のバイトを始める女の子も増えてきたりして・・・。

ミッキーマウスな小父さんとの出会いもあながちよく聞く話。

叔母さんの逸話はまるで『マディソン郡の橋』のよう・・・。

物語後半のすれ違いは『猟奇的な彼女』のよう・・・(僕が観た順で・・・)。

優しい嘘、都合のいい嘘、自分への嘘、大人の嘘。

最近嘘つきが多いわりにはみんな嘘が下手になってたり、します。

最近、歳をとったのかな。

自分が学生時代に流行った歌を耳にすると、昔のことを思い出したりします。

でも、くれぐれも、牧師さんの前で誓った嘘(?)だけはつき通したいな(笑)。

テレサ・テン』、今更ながら「いいな」って思った。 今度借りてみようかな、CD・・・。

(評価:★5)

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