[コメント] 機動警察パトレイバー 劇場版(1989/日)
正統派SFとして、もっと正面から評価されても良い作品。コンピュータのOSによるテロ……予見された未来の提示としては、早すぎた作品だったのか(「Y2K問題」に10年以上先行してしまった)。しかし、『パトレイバー』としてはヒネリが効きすぎた部分も。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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しかし、犯人が既に存在しないことや、レイバーが活躍しないストーリーは、まるでウルトラシリーズの中の実相寺作品(※1)のようだ。
定番のストーリーに対してのアンチテーゼとして存在していたそれらとは違い、この作品の場合では原作の漫画や、OVA等に対してのそれ、ということになる。
劇場の第1作から、そういったヒネリのある構図の作品を持ってきたのは残念。題材的にも、演出的にも、もっとストレートな作品が観たかった。
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※1 実相寺昭雄は、ウルトラシリーズの監督としてはウルトラマン(あるいはセブン)がなかなか登場しなかったり、怪獣が一切登場しないストーリーがあったりと、異色な一連の作品の監督として知られている。
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