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[コメント] シン・レッド・ライン(1998/米)

圧倒的な自然の美しさ・戦争の間でも生命が宿る瞬間・兵士の心の叫び・神の目(一人だけ遠い目)をした主人公。今までにない感覚、時折心地良ささえ感じてしまう、なんなんだ?
ギスジ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







兵士がダダダッと上陸用舟艇でガナルカナル島に行くシーンがある。その映像に目を奪われた。周りの風景がとても沖縄(私、沖縄県出身)に似ていたのだ、島に入れば全然違うのだが、島々の形・空のややくすんだ青い空・青い海・・・沖縄だ、しかも戦前の映像でカラーだ、すごい!(勝手にトリップ)沖縄戦もこのように上陸したのかと勝手に想像して鳥肌が立ってしまった。

丘を埋め尽くす草むらで兵士が戦うシーンも妙に心地良い、子供の頃感じた「風」を感じる。子供の頃草むらの中に入って変な虫とか掴んで遊んだなぁ・・・壮絶な戦闘シーンで緊張する中、兵士と一緒に僕もふと自然に目がいく。そして横を流れるように走るカメラワークがとても素晴らしく、つい「美しい」と言ってしまった・・・

なんとも居心地が悪い、「死」と「美」が交互に重なり合い、その二つの感情に僕はどう感じていいのか時々分からなくなる。しかし、この映画は美しい自然とカメラワークだけじゃない、兵士の個々の描写は大変素晴らしい、ニック・ノルティと少尉?中尉?との無線との会話は、何度観ても手に汗が噴き出てしまう。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)chokobo[*] たかひこ[*] ina アルシュ[*] スパルタのキツネ[*] kiona

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