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[コメント] パルプ・フィクション(1994/米)

義理と人情で満ち溢れるタラ節。登場人物全てが個性を発揮し「人間」の姿を魅せている。その為か無意味なシーンが皆無だ。…いや、ここで言いたいのは脚本(展開)にはタラのオタク魂しか感じられんのに…という事。それでいてこの見応え。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
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何か意味不明なコメントになってしまっているけど、この作品を観て思ったことは「喜怒哀楽」の感情よりも「何か」が勝ってしまっている…。物凄い映像を見せ付けられたことに間違いは無い。

ひたすらぶっ飛んでいるドラッグムービーでも無い。あれだけ無茶な出来事が起こっておきながら知的な印象さえ受ける程だ。確かにジュールスの文句は心に響くものがあるが、ブッチもビンセントもミアもマーセルスも十二分に個性を発揮しているように思える。それに尽きる。

改めて思ったのは、やはりプロット以上に大切なモノが存在するということ。タランティーノは自分でも解っているのではなかろうか。この日常生活の延長線上のようなプロットは特に浮くことも無い。ブッチが犯されそうになるエピソードや死体処理のウルフのエピソードは、まさにタラのオタク魂が全開しているが、不思議と非日常とは思えなかったんだよなぁ(ああ、タラ映画だ!とは思えるけど)笑

巧妙な時間軸の交錯には参るが、上記まで↑の映画の本質的な部分で頭がいっぱいいっぱいの自分には申し訳ないが必要の無い手法とも思えてしまったほど。それだけ「タラ節」には魅力満載なのよね。確かにスゴイんだけど。

タラ特有の義理人情が生んだ、「熱い日常!」がこの映画にはあった!

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)けにろん[*] ジョー・チップ sawa:38[*]

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