[コメント] 誰がために鐘は鳴る(1943/米)
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自らも反ファシストとして義勇軍に参加したアーネスト・ヘミングウェイの意志が、全く持って受け継がれていない、駄作としか言いようのない作品だ。
本作は、当時もっとも人気のあった美男美女イングリット・バークマンとゲイリー・クーパーの恋物語に終始し、ロバートの崇高な正義感にはちっとも触れていない。
冒頭から、ボカシ、きらきらがかかったバーグマンのアップを散々見せられ、そこまでやる必要があるのかと、怒りに似た気持ちが沸沸と湧いてくる。古い映画だから仕方がないのかもしれないが、そのバーグマンのアップのたびに画質(明るさ)が変わるので、最悪極まりない。一目観れば、バーグマンがどんなにみっともない(当時髪が長いのは女性の美の一つ)ヘア・スタイルをしていようが、美しい事には代わりないのだから、さらっとながして、クーパー演じるロバートの内面の葛藤に触れて欲しかった。
パブロにしても、下手にエイキム・タミロフの演技が上手いので、必要以上に彼に目が行くのは失敗。各場面ごとの彼の演技は素晴らしいのだが(「俺は怒らない」とニヤ笑いをしながら頬をぶたれるシーンは見物)、全体的なパブロ像として訳の分からない男となってしまっている。
バーグマンの哀しい過去も、フラッシュバックなしでは物足りない。
「誰がために鐘は鳴る」 君の為…君の為に僕の命を削って君の為に鐘を鳴らそう。君が生きていく事が、僕が生きる事でもあるのだから。君の為に鐘を鳴らそう。君の輝かしい未来の為に…(自己創作)
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