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[コメント] レット・イット・ビー(1970/英)

屋上の演奏シーンにどれだけ憧れたことか。これがビートルズらしく思えるのは、解散後の彼らしか知らないからだろうか‥‥
パッチ

リアルタイムで彼らを知っているわけではないけれど、自分たちはビートルズで育った世代だと思っている。そういう人たちって結構いるのではないだろうか。私の場合、ビートルズ映画を冷静に評価できない。特別な思い出と重なるのだから、評価が高くなるに決まっている。ちなみに、私たちは、ビートルズのコピーバンドをやっていた。

作品としては、質の高いドキュメンタリーだと思う。 確かに、この時すでに彼らは解散を意識していただろうし、そういう意味で、作品として見てもどこかまとまりがない。バラバラにそれぞれが動いているように見える。 でも私にとっては、バラバラの個性的なキャラクターの集まりがビートルズである。後期、特に終わり頃に近い方が楽曲も好きだ。たぶん、ビートルズファンと言うより、ジョンの、ポールの、リンゴの、ジョージのファンだ。リアルタイムで知ってるのは解散後の活動だが、みんな結構好きだった。

この作品は、私にとってビートルズらしい作品だ。異論のある方はたくさんおられるだろうけど、ビートルズのドキュメンタリーとして最も私の琴線にふれるのである。

(評価:★5)

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