[コメント] 二十日鼠と人間(1992/米)
「流れ者には家族はいない。身寄りなんか誰一人いない」
「でもおいら達は違うんだろう?」
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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レニーは知っていたんだと思う。ジョージが自分に銃を向けている事を。そして問う。
「俺達は他の流れ者とは違うんだろう?」 「ああ。俺にはお前がいる。」 「おいらにもあんたがいる。」
そして、語りつづける「二人で農場を持つ」という夢が儚く、叶う事がないと言う事に気づいていたと。
けれど、話したかった。
夢物語を、大好きなジョージとの夢物語を描きながら最期を迎えたかったのだ。
「こいつがいなかったら、もっと上手くやれる。」そう思いながらもレニーを見捨てる事が出来なかったジョージは、いつしかレニーが自分のかけがえのない存在になっていた事を知っていた。それが切ない。
哀しくて、胸が締め付けられる。
こうするしかなかった。大事な家族だからこそ、他人にリンチされる目にだけは合わせたくなかった。
ジョージの孤独な心を思うと、涙が止まらなくなった。
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