[コメント] シャイニング(1980/英)
オープニングの地を這うようなイメージが一貫している。地を這うような恐怖。強烈なインパクトが継続している。
シェリー・デュバルをキャスティングした時にこの映画の勝利は確かなものとなっている。勿論ジャック・ニコルソンの熱演もあるが、彼は必ずしもこの映画にマッチしているわけではない。 スタンリー・キューブリックはもともと報道カメラマンだったと聞いたことがあるが、この段階でのキューブリックの功績は芸術以上のものを我々にもたらしてくれている。 キューブリックの作品は、後年いずれもその構想とキャスティングで映画のほとんどを構築してしまっていて、そこに残されたメッセージは全体の印象からすればわずかなものだと思う。 同じことが大島渚にも言えていて、最新作『御法度』においても『戦場のメリークリスマス』においても、同様のことが考えられる。 これは映画が総合芸術であることを物語っている。本作においても前述する通りキャスティングや映像の美しさというばかりでなく、音楽や効果音なども緻密に計算されていて見事な作品に仕上がっている。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (4 人) | [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。