[コメント] シャイニング(1980/英)
直線で構成された構図と滑らかなカメラワークの弁証法。この映画よりステディカムを見事に使いこなした作品には現在でもそうお目にかかれないだろう。高速ズームアップも時宜を得た用い方をされている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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登場人物の動きを追うカメラの人称性が面白いんですね。誰かの主観ショットかと云うともちろんそうではなく、しかしながら作為性はしっかりと刻印されていて、中立的で透明ないわゆる「神の視点」と見るのも不適当。「真の主人公はホテル」などという言説が生まれうるのも、カメラに帯びているこの不思議な人称性によるところが大きいだろう。
ところで、物語序盤におけるジャック・ニコルソンは発狂する前であるにもかかわらず、やはり狂っているようにしか見えない、ということについてはむしろ私は好意的に評価をしたい。エキセントリックな役どころを得意とする俳優は多いが、ニコルソンがとりわけ優れているのは二段階の狂気を演じることができるという点だ。
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