[コメント] シンプル・プラン(1998/米)
突如舞い込んできた大金に振り回され、「小さな幸せ」さえ見失って行く…。図式的と言えばその通りですが、個人的にひどく心動かされたので。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ビリー・ボブ・ソーントンがモテね話を淡々と述懐する件。過去に一度だけ付き合った女性は、仲間内の賭けで自分を好きなフリをしていた、そのことを知っていながら偽りの付き合い、擬似状態さえ嬉しかったんだと語ります。そして最後に彼は問い掛けます。「なあ、オレだって幸せになれるよな?」
ああ、なれるさ、お前だって幸せになる権利はあるよ!オイオイと男泣きです。そんな自分がオイオイです。
現実のビリー・ボブ・ソーントンはモテねどころか歩く男根みたいなオッサンなわけですが、とてもそうは見えない。まず彼個人の演技力にビビってたじろぎます。加えて、この映画が通常は見向きもされない、ショボい人間のショボい哀しみやショボい喜びを掬い取り、突き放さず真摯に扱っていることに感銘を受けるのです。
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