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[コメント] 山猫(1963/伊)

例えばこのような映画としてバリーリンドンを最上級だと思っていた。しかしこの山猫を見た。(映画を単に比べるのは好きじゃないのですが)これは桁違いだった。私は畏れすら憶える。これは動く油彩であろうか。ここに人あそこに人、画面のかしこに人々が配され、シチリアの遠景はどこまでも鮮やかで…
週一本

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







物語としては「山猫や獅子が去り、ジャッカルや羊が取って代わる。そしてそれぞれは自身を地の塩と思い込んでいる」というセリフが全てを現しているかと思いました。

しかし、例えシチリアの歴史を知らなくても、いやイタリア語もわからず字幕さえなくても、もしや無音であったとしても、この映画は十分楽しめるのではないか。それほどの「画」であり「画面」であると思う。

(う〜ん、つうかコレをやろうと思い、人を集め、美術を揃え、撮影をして、実際やれてしまったってことがオレなんかには「やっぱ貴族って違うんかなぁ」なんてねぇ…)

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)ぽんしゅう[*] ゑぎ[*] 寒山拾得 けにろん[*]

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