★5 | フェリーニが絵画だとすれば、ビスコンティは建築。いつも扉の向こうに部屋があったり、窓の外に風景がある感じ。インテリアに興味のある方は是非御覧ください。 (ルッコラ) | [投票(8)] |
★5 | 何を「美」と感じるか。 [review] (たわば) | [投票(5)] |
★5 | 映画史上の最高の撮影者はジュゼッペ・ロトゥンノじゃないかと思えてくる。本当に全カットに亘って完璧な撮影だ。全カットが「映画は画面だ」と静かに主張しているかのようだ。白い布地(冒頭のカーテン、ピクニックシーンの敷布等)の触感や舞踏シーンで手を繋いで円環となる演出は特記すべき。ベルトルッチへの継承。 (ゑぎ) | [投票(5)] |
★5 | 例えばこのような映画としてバリーリンドンを最上級だと思っていた。しかしこの山猫を見た。(映画を単に比べるのは好きじゃないのですが)これは桁違いだった。私は畏れすら憶える。これは動く油彩であろうか。ここに人あそこに人、画面のかしこに人々が配され、シチリアの遠景はどこまでも鮮やかで… [review] (週一本) | [投票(4)] |
★5 | 舞踏会で10代の女の子たちがはしゃいでいるのを指して「まるで猿だ」と吐き捨てる怒りと悲しみと孤独が胸に刺さった。これは没落でも世代の交代の映画でもなく、「変わないために変わる続ける」という想像を絶するほど堅牢で退屈な歴史を理解している貴族を描いている。諦念とともに気品を保つことの孤独。 (エピキュリアン) | [投票(4)] |
★4 | さみしい。ダンス・パーティでのバート・ランカスター演ずる公爵のたたずまいのさみしさといったらない。喋らないでいて、ただそこにいるだけでさみしい。さみしいというのでは足りないさみしさがある。
[review] (なつめ) | [投票(6)] |
★4 | この湯水のように尽くされた贅沢、庶民としては有難く恩恵に預かりましょう。そしてドロンとカルディナーレの野卑な魅力。 (くたー) | [投票(4)] |
★4 | 例えば幕末を貴族視点で描いたら面白くなるのだろうか? [review] (ペペロンチーノ) | [投票(3)] |
★4 | 全てを見届け、これから長いのか短いのか分からぬ人生の午後を生きていく老貴族の熾き火のような感情を、克明極まりない演技で見せ付けられる。自分の属する階級への愛着と時代に取り残される忌避感覚の複雑な混交が、ベラスケスの絵画のように濃密な画面の中で展開する、その激しさ。 (ジェリー) | [投票(2)] |
★4 | 革命に湧く激動の時代を皮肉に見つめる。これこそがヴィスコンティの視線。 [review] (甘崎庵) | [投票(2)] |
★4 | 「これが貴族の生活なのか」という格調の高さがある。そしてランカスターの風格、ドロンの輝く躍動感と言い、外側だけでも素晴らしいが、その奥にある滅び行くものへの視点も素晴らしい。 (タモリ) | [投票(2)] |
★4 | 正統ヨーロピアン保守の戸惑いが公爵の茫漠とした表情に滲む。過去の秩序に学び必要最小限の“変化”を受け入れるのが保守の流儀であり矜持。だが時代の変化は想像を超えていた。彼も気づかぬうちに受け入れざるを得なかった“妥協”の代償はあまりに大きかった。
(ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★4 | ヴィラボスコグランデの壁紙や家具調度、舞踏会の貴婦人たちの衣装や装飾や髪型、貴族の服の生地や仕立て、など全てが最上質。街の石造り、屋根瓦、砂埃まで上質に見える。カルディナーレとドロンの官能的な追いかけっこ。 (動物園のクマ) | [投票(1)] |
★4 | 舞踏会の各種イベントが人々を群体に落とし込むことで哀感を誕生させている。徹夜舞踏会の加虐に苛むランカスターにクラウディアの地中海性顔面をぶつける食傷の極みもかえって呼び塩となってランカスターを脱脂し、あろうことかそれを笠智衆化する。 (disjunctive) | [投票(1)] |
★3 | 美術・衣裳はゴージャスだが、マッタリしたテンポが肌に合わず。加えてテーマの馴染みの薄さが退屈に拍車をかける。カルディナーレの美貌に見とれつつも、作品の肝は理解しないまま終わった。 (太陽と戦慄) | [投票(3)] |
★3 | 自ら為すべきことの凡てを理解し、受け入れた預言者の「わかっちゃいるけど、堪えられない」その哀切。死して悠久たる歴史の一部となることに喜びを感じ得ることが貴族の資格であるとすれば、ビスコンティ自身もまた猿で、彼も当然にそれは理解していたはずだから、これほど絢爛で謙虚な映画もないと云える。バート・ランカスターが死ぬほど格好良い。ドロンが霞んでしまう。<完全復元版> [review] (町田) | [投票(3)] |
★3 | 手厚い。貴族生活を垣間見るために。ダンスの楽しみ方。 (luv) | [投票(1)] |
★3 | 若いアラン・ドロンの美しさに、滝のよだれ (ボイス母) | [投票(1)] |
★3 | 重厚感あふれる作品。ただ,この映画のクラウディア・カルディナーレはなぜかあまり美しく見えなかった。 [review] (ワトニイ) | [投票(1)] |
★3 | いま一つ盛り上がりに欠け、尺の長さと体調も相まって疲れて観ていたら、終盤の舞踏会での公爵の疲労具合とマッチし、感情移入してしまった。 [review] (CRIMSON) | [投票] |
★2 | 時代の変遷が女性の美などで分かりやすく描かれるのかと。カルディナレさん期待ほどでなく。 [review] (G31) | [投票] |
★2 | 時代のうねりの中で、ただ一人自分の位置から動こうとしない男。ベルトコンベアの上で自分の位置をキープするためには、ベルトコンベアとは逆向きに動かないといけない。男のダンスは、そうした逆向きの動きを象徴しているようにも思えた。ただその動機がいまいち掴めない。(★2.5) (グラント・リー・バッファロー) | [投票] |
★0 | 眠気で何が何やらわからず採点不可 2005年3月16日劇場鑑賞 [review] (ねこすけ) | [投票] |