[コメント] 山猫(1963/伊)
さみしい。ダンス・パーティでのバート・ランカスター演ずる公爵のたたずまいのさみしさといったらない。喋らないでいて、ただそこにいるだけでさみしい。さみしいというのでは足りないさみしさがある。
新しいものと旧いもの、若さと老い、情熱と穏やかさ、上品と下品……それらの対比が共存できずに、しかし敵対することもなく、片方がもう片方を静かに受け入れることがこんなに切なさを伴って描かれていることに参った。
装置が絢爛だから尚さみしい。人が多いからって単純に楽しかったり賑やかだったりするわけじゃないもの。
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