[コメント] さよなら子供たち(1987/独=仏)
演技らしいところが全く感じられない。途中はかったるいとさえ思ったが、あとでジーーンとくる、そういう映画です。
彼らは本当に演技しているのでしょうか?どうやってこんな演出ができるのか不思議です。途中はかったるくて、観るのをやめようかとさえ思いました。そう思うごとにあっと思わせる小さな出来事がでてきて、もう少し見続ける、その連続です。
とにかく淡々と子どもたちの日常を描き、過度の演出を避け、多くを語らず、ちょっとした印象的なシーンを要所に据えて、あとは音楽と無音の効果的な使い方で表現した手法は、すごいです。
どうすれば、強いメッセージを放てるか。ルイ・マルのこれまでの映画のパワフルなイメージからは想像しにくい方法ですが、これがひとつの方法であり、成功したのではないかと思います。
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