[コメント] ヒマラヤ杉に降る雪(1999/米)
「またアメリカの自慰史観映画か」と馬脚が現われるのを待っていたら、工藤夕貴を救ったのは祖国の正義ではなく、イーサン・ホークのよくある未練心だった。ここでこの映画は法廷劇ではなく、メロドラマだという当り前のことに気づいた俺…。
日本人の描き方の異様さにはこの際触れるまでもないだろうが、それにつられて工藤夕貴までもがどこかエキゾチックな異国の女優に見えてしまう(いや、彼女自身は頑張ってるので、0・5点はプラスしたいんだけれどね)。やはり日本人は別れ方までそれらしくなければいけないのだね。そのあたり、『蝶々夫人』からさほど進歩していない。
ドラマ自体は法廷シーンは退屈であり、ロマンスとして観ても中途半端な凡作。
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