[コメント] ヴァージン・スーサイズ(1999/米)
センスのカケラもない映画だった。伝わらないこだわりは、センスではない。贔屓目なしに見て、おとんがコッポラでなかったらこんな監督クビですよ。
なんだか『KIDS』とかこの作品とか、写真家が気が向いたから撮った映画ってのはどうしてこうも「物語る」力が決定的に欠けてるのだろうか? 雰囲気を羅列するだけのこの程度の映画なら、そこらじゅうの大学の映研で量産されてますよ。いくら少女たちが美しくても、ジェームズ・ウッズが出ていても、音楽版権の使用許可が取れても、これじゃあ仕方がないではないか?
原作未読ですが、物語を近所の男の子目線にしつつ(これだって相当いいかげんだ。そもそもあいつらのうちのどいつが語ってるんだ?)、途中で二枚目にいちゃんジョシュ・ハートネットの目線にすりかえているのもおかしい。少女たちの内面を描かないために男の目線にしたとしか思えん。かといって男たちを描いているわけでもない。描きたいものがないのなら、映画なんか作らなければいい。そういうことです!
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