[コメント] 顔(1999/日)
変わったようで、変わらない彼女の素顔。3.5点。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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どんなに苦手科目を克服しようと、どんなに着飾ろうと、人間根本の部分で変わらないものを持っている、又は引きずっていかなきゃならんものがある。確かに彼女はいろいろ学び、様々なことを習得していく。しかし警察の手が伸びようとすると、とたんに素の彼女の状態に引き戻される。監督はこの引きずっているものから開放されるべく、あがく女の姿と変われない部分の哀しさを描いているのだろう。
でも監督はその彼女に愛情を含めた視線を送っているが、彼女は本当に変えなきゃいけない部分が分かってないから、どー見ていいのやら・・・。「間違ってる人好き」なんて何の迷いもなく言ってるうちはまだまだ、つーか来世で会いましょうって現世に見切りを付けてるし。せめてどーしてそんなに後ろ向きなのかってことの経緯を、もっと付け加えて欲しかった。
終わらせ方も納得いかない。しぶとい生命力を描くにしても、楽しげな音楽かぶせてそこで愛情見せていいのだろうかって。こういう場合に必要なのは、今村監督みたいな容赦ない視線なのでは?何かこの監督の彼女への思いは中途半端な気がする。
省略と対位法を駆使した映画作り。反面話運びはヒネりがないので淡々としている。にも関わらず語り口はややあざとい。藤山直美自体は悪くないんだけど、彼女が叫ぶ瞬間に微妙に間が空くのが、ここぞとばかりって感じで・・・。ゲロも多いし、やっぱ大楠道代がこの映画のオアシスか。
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