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[コメント] 不思議惑星キン・ザ・ザ(1986/露)

人種差別などの風刺的な切り口はよく判らなかった。「この星で真実なんて無意味よ」とは何か。綿密な解説が読みたいところで、それまで評価は保留。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ソ連発のギャグ映画は面白い。ゴーゴリの国なんだから当然だろう。私はほとんど知らないが、知る限りでは本作の面白さは『妖婆・死棺の呪い』(67)と双璧。探せばもっと面白いのがきっと出て来るんだろうと思うと胸弾む。

脱力系としては『アタック・オブ・ザ・キラートマト』(80)など連想させられるが、あんな低予算映画ではなく撮影美術は見事なものだ。即物的に飛翔する宇宙船の描写が印象的で、あれほどツーと飛んだ宇宙船描写もなかろう。『北京原人』(97)の「ウパー」は本作のパクリという発見もあるが、この比較は国辱ものである。

終盤メロウになる展開は余計に見えるが、これも風刺として必要だったのだろうか。冒頭と収束で同じ画が反復されるが、テレビがモノクロなのが印象的。エフゲニー・レオーノフは金子信雄に激似。

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