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[コメント] ワイルドバンチ(1969/米)

すべてが名場面。冒頭の屋上×屋内の銃撃戦。ボー・ホプキンスエドモンド・オブライエンの孫!?)の狂気。メキシコの村での幸福なひと時。武器強奪作戦におけるプロフェッショナリズム。死の行進。大殺戮劇。男たちの笑顔。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







この映画のすばらしさについてならいくらでも語ることができる。酒の回し飲みの際になぜか仲間外れにされて笑いものになったり、サウナの中で唐突に「婚約した!」と云い出し皆の爆笑を誘うというコメディ・リリーフ的な役回りさえ引き受けているウォーレン・オーツ、その彼の機関銃を振り回しながらの雄叫びにはかつて覚えたことのないような感情を呼び起こされる、などといったように。

けれども、そんなことを書き連ねていってもキリがない。ここではもうひとつだけ云っておくに留めよう。最後の決戦に向かうとき、ウィリアム・ホールデンアーネスト・ボーグナイン、オーツ、ベン・ジョンソンの四人は示し合わせたかのように横に並び、歩き出す。私たちはどんな映画を見ていようと、人が横並びに歩く画面に出くわすたびに『ワイルドバンチ』を思い出してしまうだろう。それが『ワイルドバンチ』の力なのだ。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)sawa:38[*] 緑雨[*] けにろん[*]

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