[コメント] さらば、わが愛 覇王別姫(1993/香港)
コン・リーの役柄と文革について
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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菊仙のキャラクター設定によってグイグイ引き込まれた。登場時から、絶対的な毒婦ではない弱さがチラチラとかいま見えて、そのへんがストーリー展開に絶妙な先行き不透明さを感じさせたと思う。
それから、文化大革命について少し触れたことがある人ならわかると思いますが、ラスト近くのシーンは、小樓が弱い人間だったということよりも、むしろ当時の状況の異常さを描いたものだと思う。 文革下では、ほぼすべての人があんな風な醜く弱い姿をさらさざるを得なかったのが現実のようです。 文化大革命の様子を知ることは、「不幸な歴史を学ぶ」というようなことでなく、「自分だって決して例外ではないかも知れない」ことを自覚する上でとても有意義です。
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