[コメント] キャリー(1976/米)
「幸せなほど恐ろしい。」
最初のシャワーシーンの明るく甘い感じがなんともいい。しかしこの素晴らしく平和なシーンこそこれから始まる恐怖の序章を感じさせる。何ごとも振り幅が大きいほど強くなる。この映画で一番怖いの恐怖のショーが始まるまでの幸せのシーンだ。観客は惨劇が始まることをわかっていながらずっとじらされる。キャリーは本当に幸せに浸っていて恐ろしいことが始まるのは知らない。
そしてある一瞬の出来事で全ては変わる。
観客はじらされる。キャリーも虐められながら小さな幸せにしがみついている。あの一瞬の出来事で溜められたものが爆発する。ずっと溜められたエネルギーは凄まじい。
幸せから惨劇に変わる一瞬は息が止まった。
恐怖はその前が幸せなほど凄まじいものになる。
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