[コメント] 嵐を呼ぶ男(1957/日)
岩佐一泉のカメラの奥行きがスコープ画面に映える。廃屋ビルで痛めつけられる裕次郎をめぐる立体感の把握。井上梅次脚本の、青年たちの内面吐露の幼さは如何ともし難いが、それを凌駕する画面に唸る。高度成長時代の東京を描くダイナミズムは大いに画面から横溢している。再三劇中で繰り返される「荒々しい力」の体現だ。
(水那岐)
投票
このコメントを気に入った人達 (3 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。