[コメント] 足ながおじさん(1955/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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あまりにも有名なウェブスターの同名小説をネグレスコ監督がアステア、キャロンと言う俳優を起用して作り上げた作品。
この作品の最大の特徴は、おじさんが誰なのか、映画の冒頭から既にばれていると言うこと。しかもジュリーの視点だけでなく、おじさんの側からの視点としても描かれている。そのため、ストーリーそのものは原作に沿っているものの、肝心な謎の部分をすっぱり抜いてしまったため、最初これを観たときは、原作者に対する挑戦か?とさえ思った。
しかし、映画が進んで行くに連れ、すぐにその考えを改めた。理由は簡単。アステアが上手い!最初のドラムを叩くシーンと言い、キャロンと組んで踊るときのあのステップの軽さ。ここまで踊れる人間がいたと言うこと自体に感動。キャロンとの息も合っていた。そして更に言わせてもらうと、アステアは単独で充分魅せるダンスを踊ることが出来るのに、二人で踊るときは必ずサポートに回っていることもある。良く画面を見てみると、二人で踊っているとき、必ず後ろに下がってむしろキャロンのステップに合わせているかのようにさえ見える。
結局この作品はアステアを見るための映画なのだから、だからこそ原作の大幅な改竄も許されてしまうのだ。と言うことで私的には納得。原作の物語の裏には、実はおじさんの苦悩もあったことを思わせてるし、良いんじゃないかな?(これでもし映画の出来が悪かったら糞味噌に言うだろうけど)
アステアばかりを褒めているけど、実はキャロンのあの脚線美にどきどきしたのは事実。特にあのストールに腰を下ろすときの脚の角度が…(毎度済みません)
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