[コメント] バーディ(1984/米)
鳥たちは、飛び去ったあと、仲間のところに戻ってくる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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バーディが憧れていたのは「飛んでいく」ことだけ。飛んで、戻ってくることは考えていなかったんだろう。そいじゃなきゃあんな無茶はしないだろうねえ。
パータは部屋を抜け出し、部屋に戻ろうとして死んだ。鳩たちは鳥籠に戻ったところを捕まえられて、売り飛ばされた。鳥たちは、飛び去ってしまわない。彼らには帰る家がある。外の世界の真ん中にあって、そこにいたって安全とは限らないおうち。でも帰ってくる。そこには自分を待っている仲間がいるから。
アルから離れて、飛んで飛んで、ヴェトナム戦争。帰国、療養所、籠の鳥。帰りたくても帰れない。ここから出たいけれど、どこへ帰っていいかわからない。じっと外を見つめるだけ。アルが来て、連れ戻そうと必死になってくれた。夢の中では一人だったけれど、現実には友達がいる。仲間がいるところが帰る場所。もう心配させるような無茶はしないさ。待っていてくれる人を待ちぼうけさせちゃあ悪いもの。自分のことだけ考えていたのが、誰かのことを思いやる。大人になったってことかもね。
おかえり、二人とも。
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