[コメント] 女囚701号 さそり(1972/日)
冒頭の川辺と経血に独房の漏水。これは本来タルコフスキーに近い代物と思われるが、東映東京というシステムは怪奇のフォーマットで対応する以外に術を知らない。
渡辺文雄の社会派リアリズム顔はとうぜん怪奇には与せず、かといって夏八木勲パートととも全く絡まず話を進めながらも、事件と勲一代記を暗に架橋する。勲の精力だけが把握可能な概念なのだ。芽衣子は終始受け身で扱いは災厄神に類する。
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