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女囚701号 さそり (1972/)

[Drama]
監督伊藤俊也
脚本神波史男 / 松田寛夫
原作篠原とおる
撮影仲沢半次郎
美術桑名忠之
音楽菊池俊輔
出演梶芽衣子 / 扇ひろ子 / 夏八木勲 / 横山リエ / 渡辺文雄 / 片山由美子 / 渡辺やよい / 三原葉子 / 根岸明美 / 小林千枝 / 三戸部スエ / 山本緑 / 室田日出男 / 沼田曜一 / 伊達三郎 / 藤山浩二 / 日尾孝司
あらすじ自分を裏切った元恋人で麻薬捜査官・杉見(夏八木)に対する殺人未遂の罪でY県Y刑務所に収監された松島ナミ(梶芽衣子)は、刑務所長・郷田(渡辺文雄)の独裁の元非人間的な重労働を強いられる女囚たちの姿を目の当たりにする。敵対グループの嫌がらせなど気にも留めず杉見への復讐だけに執念を燃やすナミは、妹分の由起子とともに脱獄を企てるが何者かの密告に遭い計画は頓挫する。 ビッグコミック連載の篠原とおるの人気劇画を監督伊藤俊也、主演梶芽衣子で映画化した伝説のサイケデリック・バイオレンス三部作の第一部。主題歌「怨み節」もヒットした。<東映東京/87分/カラー/スコープ> (町田)[投票]
Comments
全30 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★5どんなに悪環境で痛めつけられても傷んでいない梶芽衣子の真っ直ぐな髪の毛に、「バカなバカな・・・」と深層心理では感じていても何も違和感を感じないのは、作品のインパクトが時の経過によってでは傷まないことを表現しているからであろう。映画でしか表現できない天賦のキューティクルに、ヴィダルサスーンの嫉妬の怨み節が聞こえてきそうである。 (ジャイアント白田)[投票(3)]
★5パンクロックだ!(06・5・25) [review] (山本美容室)[投票(1)]
★4ダイアモンドは傷つかない。(02.11.20@OMS) [review] (movableinferno)[投票(12)]
★4エキストラたちが、否、背景がすべて全裸の女囚であるというシャワー室のシーンは「ある意味」何度でも見たくなる秀逸なシーンか。私はプチ映倫と化してビデオを巻戻ししました。 [review] (sawa:38)[投票(6)]
★4梶芽衣子の存在感が、ただのエログロ映画をもう一段上の世界に押し上げてくれています。僕らは、汚濁の中に一滴の高潔さを見い出すことで、ようやく安心して汚濁全体を見ることができるようになるんです。 [review] (Myurakz)[投票(5)]
★4何げに横山リエや渡辺やよいも魅力的で、決して主人公の引き立て役に徹していないところが嬉しい。まさにエログロなのだけれど、時代的にヒロインはけっこう純情だったりもして、それを象徴する日の丸演出にのけぞってしまったりもする。 (tredair)[投票(4)]
★4真面目に作ってこうなのか狙った外しなのかわからない微妙さが面白い。 [review] (なつめ)[投票(4)]
★4死ぬ前に化けて出るお岩さんであり実に純日本的。日の丸をここまでコケにした映画は類例がなかろう。 [review] (寒山拾得)[投票(2)]
★4チープで安い作りなんだけど魅力的な主役がおり、アクションや友情など娯楽要素を一通りさらいつつ、エロなサービスシーンも無駄にあり、更に外連味もたっぷりで政治的な意味合いも微妙に匂わせておき、なおかつ90分以内に収まってるというB級映画のお手本みたいな傑作。 (赤い戦車)[投票(2)]
★4おっさんの囚人ものを若い女因にしただけで十分革命的 [review] (torinoshield)[投票(2)]
★4シャワーシーンでの映像表現はまさしく新東宝のお家芸!たとえ潰れても、脈々とその血は流れていると言うことに、とても安心感を覚えた…ひょっとして私だけ? [review] (甘崎庵)[投票(2)]
★4マンガ原作に開き直った意匠、やたらめったら面白い。当時、怪獣映画にさえ脈打っていた七十年代の密室的暗さが此処にも。ICONOCLASMの悦楽。堕天使が闘争するカタルシス。狂おしく愛しい雌の怪獣。壊せ、壊せ、みんな壊せ!―――――ハァ……… (kiona)[投票(2)]
★4閉館間近の新宿昭和館にて勿論立ち見。 [review] (町田)[投票(2)]
★4劇画的であることに自覚的であり大胆としか言いようのない誇張演出が壺にはまった前半は文句なしの傑作。ロジカルな唯物史観の高みにさえ到達し得ているかのようだ。が、情に浸食された後半は一気にトーンダウンしてしまう。惜しい。 (けにろん)[投票(2)]
★3東映ロゴの時点で「君が代」が流れる。日の丸。所長の渡辺文雄の表彰式。そこに警報が鳴る。刑務官(看守)たちが慌てて走り出し、表彰状が踏まれる。刑務所の外には湿地帯がある。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
★3冒頭の川辺と経血に独房の漏水。これは本来タルコフスキーに近い代物と思われるが、東映東京というシステムは怪奇のフォーマットで対応する以外に術を知らない。 [review] (disjunctive)[投票(2)]
★3途中でなんども、この映画は鈴木清順へのオマージュなのでは?と思った。過去を説明する舞台装置、真下から捉えたレイプ、怒りの赤、突然の歌舞伎メイクなどなど。しかし、そのすべてが、つねに梶芽衣子の絶対に服従しない目に収斂してゆくとき、それは独特の世界になっちゃうのね。特異点に成りうる女優を得た幸福な映画。 (エピキュリアン)[投票(2)]
★3日本にもこんなジャンルがあったのか。 [review] (ドド)[投票(1)]
★3劇画漫画そのまんまにめちゃくちゃでアクが強い。ギャグとして楽しめます。拷問やリンチなどのサディスティックなエロのサービスつき。それを支えるドロドロとした情念のような映像がこの作品に力を与えているのは確か。しかし、この映画にはもっと不快感を顕にするのが本当だと思うんだけどなあ。 [review] (新人王赤星)[投票(1)]
★3映画としてはいまいち中途半端な作品なのだが(いろいろやりたかったのは分かるけど)、ことあるごとに日の丸が執拗に写されるのは、やはり監督に何か意図があったのかと勘ぐらずにいられない。[Video] (Yasu)[投票]
★2男(観客)のサディズムを満足させるために、女(女優)を裸にさせたり虐めたりして、何が面白いのだろう? 企画意図がバレバレで鼻白む。 (Linus)[投票(1)]
Ratings
5点6人******
4点36人************************************
3点18人******************
2点2人**
1点0人
62人平均 ★3.7(* = 1)

[この映画が好きな人]

POV
実写化された和製コミック (アルシュ)[投票(18)]刑務所もの・収容所もの映画 (TOMIMORI)[投票(9)]
死んだピラニアが残したものは・・・追悼・室田日出男 (ぽんしゅう)[投票(8)]〜怨み節〜 梶芽衣子の眼光 (町田)[投票(7)]
スクリーンの天使/悪魔たち (movableinferno)[投票(4)]私が本当に大好きな映画主題歌セレクション (町田)[投票(3)]
東映ピンキー・バイオレンス入門 (町田)[投票(3)]おいらの青春 (まご)[投票(3)]
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