[コメント] 山の郵便配達(1999/中国)
おれは“次男坊”だから。
勿論この映画の主人公は一人息子、長男だ。 でも長男が観たからと言ってこの主人公に対して感情移入できるとは限らない。
むしろ、末っ子であり、次男の私の方がこの映画に対する思いは強いといえるかもしれない。
それは「憧れ」という感情だ。 父と一人息子の根底にある結びつき。その対等ともいえる関係にひどく憧れる。 勿論、親の愛情は長男だろうが末っ子だろうが変わることはないだろう。
しかしなにか末っ子には入り込めない世界が、長男と親父の間にはあるように思える。
それともこれは私の僻みだろうか。
ともあれ、この映画は「父と息子のための映画」ではなく、まさしく「次男坊のための映画」なのである。
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