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[コメント] 追憶(1973/米)

自分と全く違うタイプの相手に惹かれる気持ちってよくわかる。「そうなりたい」と潜在的に思っていても自分には備わっていない資質、それを持ってる人に対する思慕ってのは本能的にあるんじゃないかと思う。
緑雨

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ケイティはハベルの誰からも好かれる穏やかな人柄と才能に惹かれ、ハベルはケイティの妥協を知らない誠実さ、激しさに惹かれた。

だけどタイプが違うだけに、現実の生活ということになるとそう簡単にはいかない。特に大戦から赤狩りという時代背景の中ではなおさら困難も大きい。ついに折り合いをつけられずに悲しい別れを迎えてしまった二人。だけどラストシーン、雑踏の中で偶然再会した二人の充実した表情。楽しいことも悲しいこともあった二人の長い生活に、それぞれきっちりオトシマエをつけることができているのであろう姿には、切なさの一方で力強さを感じることができた。

生真面目なケイティが、ハベルに対する想いを隠しきれない様子には愛おしさを感じましたよ、僕は。ま、現実にああいうタイプの女性と付き合うのは難しいと思うけど。"The Way We Were"、良い曲だなあ。

(評価:★4)

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